宝塚歌劇団花組で舞台経験を重ね、退団後はアパレルでの店長経験を経て、現在はMovement Artist/Trainerとして活動する芹尚英さん。ダンスやトレーニングを通じて、一人ひとりの身体の課題に寄り添い、その人ならではの表現を支えています。舞台で培った経験を、今どのように生かしているのでしょうか。これまでの歩みと、これから広げていきたい表現の可能性について伺いました。

芹尚英さんは、宝塚歌劇団花組に所属し、『Delight Holiday』『恋スルARENA』などのコンサート公演にも出演。舞台で経験を重ねた後、アパレルでの店長経験を経て、現在はMovement Artist/Trainerとして活動しています。
現在は大阪・兵庫を中心に対面レッスンを行い、不定期で東京でも開催。オンラインレッスンにも対応し、子どもから大人まで、一般の方やジャンルを問わずダンスに取り組む方、現役舞台俳優などを指導しています。
舞台に立っていた頃、芹尚さんが大切にしていたのは、一つの作品やカンパニーの一員として、自分がどうあるべきかを考えることでした。
そのうえで、自分にしかない輝き方をどう表現するかを追求してきたといいます。自分自身を前に出すことだけではなく、周囲と一つの作品をつくる。その視点を大切にしていたからこそ、自分ならではの表現や存在感を認めてもらえた経験もあったそうです。
個人の表現と、作品全体の中で果たす役割。その両方を考えてきた経験は、現在のレッスンやトレーナーとしての活動にもつながっています。
現在の活動を始めるきっかけの一つとなったのは、自分の身体を理解し、使い方を工夫することで、その可能性をもっと引き出せると実感したことでした。
芹尚さんは側湾症を抱えながら舞台に立ち続けた経験を持っています。その経験を生かし、ダンスレッスンだけでは補いきれない身体の課題にも目を向け、一人ひとりに合ったアプローチを大切にしています。
身体の特徴や課題を単に克服すべきものとして捉えるのではなく、理解を深めることで、その人らしい個性や表現につなげていく。自身の経験があるからこそ、個々の身体に寄り添うことを大切にしているのです。
芹尚さんが現在の仕事でも大切にしているのは、技術を磨く努力を続けること。そして、工夫次第で目標に近づけるという姿勢です。
役柄を演じてきた経験は、販売やトレーナーとして相手に合わせた表現を考える際にも生きているといいます。
舞台で役と向き合い、作品や相手に合わせて表現を考えてきたこと。アパレルで人と接してきたこと。そうした経験を重ねながら、現在は一人ひとりの身体や表現に向き合っています。
これからは、レッスンを通した身体づくりや表現のサポートを軸にしながら、ファッション、身体表現、声、デジタルアートなど、ジャンルを越えた感覚を掛け合わせていきたいと話す芹尚さん。
一度は出役を離れた後も、これまでの経験を糧に、新たな表現の可能性を探し続けています。
舞台で培った表現力を大切にしながら、身体づくりやファッション、日々の発信にも取り組む。その時々の経験を自分の中に取り込み、表現者としての可能性を広げていくことが、これからの目標です。
自分の身体を理解し、個性を生かし、自分にしかできない表現を見つけていく。芹尚英さんはこれからも、自分だけのピースを集めながら、新たな挑戦を続けていきます。

花組に所属し、本公演以外にも『Delight Holiday』『恋スルARENA』などのコンサート公演にも出演。退団後はアパレルでの店長経験を経て、現在はトレーナーとしてダンス・トレーニング・表現を軸に活動。 (活動エリア:大阪・兵庫を中心に、東京での対面レッスンも不定期開催。全国オンライン対応) (保有資格:Master Stretch®/フィットネス側湾トレーナー/バレエ・デザイン)
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